似顔絵をうまく描くコツとは?

似顔絵は欠点を強調しすぎないこと

似顔絵を描くとき、その人の特徴を強調しすぎてしまうとバランスが悪くなります。
たとえば歯が少し大きいのが特徴だと、ついついそこを強調しすぎてしまいますが、もしかしたら本人はその歯をコンプレックスに思っているかもしれません。
目がきつめだったり、鼻が丸かったりと、人のパーツはそれぞれ違います。
初心者ほど「ここが特徴だ!」と強調しすぎてしまう傾向があります。
もしかしたら描かれたほうの人は「やっぱりこんなに私はきつい目に見えているのか」と落ち込んでしまうかもしれません。
気にしすぎては何も描けませんが、その人の特徴をチャームポイントとして描こう、という気持ちが大切なのではないでしょうか。
大きい歯がかわいいなあ、とか、一重の目がクールで美しい、というふうに、美点として捉えれば、異常なほど強調して描くこともないでしょう。
また、ほくろがたくさんある人のほくろを全部再現して描いたりというのも人によっては不快感をおぼえられる可能性もあります。
特徴的なほくろを一つか二つ描き込むだけにとどめるのが無難です。
見えた特徴を全部描き込もうとすると絵としてのバランスが崩れるため、デフォルメよりも省略することを心がけましょう。

似顔絵はパーツではなくバランスが大事

似顔絵の初心者は、見えたものを見えた通りに描くのが「そっくりに描く」ということだと勘違いしがちです。
たとえば特徴的な鼻ならそれを再現しようと躍起になってしまいます。
出来上がった絵をみると、鼻の描写にだけやたら気負いが感じられ、どうしてもアンバランスになってしまいがちです。
特徴的な鼻だと思っても、敢えて鼻を描かないことで却って似ることもあります。
その人のパッと見の特徴に頼らず、全体を捉えるとよいでしょう。
また、各パーツをそっくりに再現して描いたところで、大してインパクトのない絵になってしまいます。
人間が類似性を感じるのは、パーツの形ではなくパーツの配置です。
目が離れ気味なのか、くっついているのか、眉は目に近いのか遠いのか、鼻の下は長いのか短いのか、などといったパーツの配置がインパクトとなります。
パーツの配置さえバランスよく捉えれば、あとはシンプルな描写でも十分似ます。
逆に、似顔絵というのはシンプルに描いて似ているほうが評価が高いと言えるでしょう。
細かく描き込むと描き込んだだけ情報が雑多に詰め込まれ、似ているか似ていないかは伝わりにくいです。
まずは何人かの絵を描いてみて、それぞれのパーツの違いを捉える練習がおすすめです。